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自営業やフリーランスの生活というのは、一部の常駐仕事などを除いて収入が安定しません。
私も独立当初は収入が少なく「このままじゃヤバい、貯金が底をつく!」といろいろな副業にも手を出しました。
まあしかし、今考えるとよくこんな安い仕事を請け負ったなーと思うものもありましたよ。
過去にやった安い仕事
以下が2大安請け合い委託業務の体験談です。
データ入力
文字入力ができれば誰でもできる仕事の代表。自由記述を含むアンケートの5項目を入力して10円とかそんな感じの作業料です。
膨大な紙を見ながら、ひたすらキーボードを叩き続ける単純作業は結構つらいです。納期までの作業量はかなり多く、深夜まで作業してから朝5時に起きて続きをやるとか、なかなか無茶な仕事でした。
そして当然誤入力は許されないので、見直し時間も必要ですから非常に時間がかかります。
まあまあ入力は速い方だと思うのですが、報酬を時給にしたら300円見当の仕事でした。泣ける…。
ちなみにこの仕事は、SOHOの仕事募集サイトでたまたまご近所の依頼主を見つけて応募し、ご依頼いただきました。それまでにも何件か応募しましたがすべて落選。
不定期で何回か仕事しましたが、発注元の仕事がなくなったのか、フェードアウトで切られたのかわかりませんがそのうち依頼も来なくなりました。
データ入力の仕事は誰でもできるし、主婦の在宅仕事の人気案件なだけあってかなりの応募倍率なので、安値でもありつくのは難しいです。
Photoshopで商品写真加工
大手通販サイト事業者の請負仕事でした。
カメラマン(こちらも超安値の下請け業者)が撮った商品写真の背景を抜いて完全な白バックにしてから、商品の下にうまいこと影をつける作業です。
Photoshopでのやり方の作業方法は依頼主からは一切指示がありませんでした。何も教えられないまま写真が送られてくるので、自分で考えるしかありません。
今はPhotoshopのツールも進化して簡単になりましたが、当時はそこそこPhotoshopのスキルがないとキレイにできない加工でした。
が、報酬は何と驚きの、1枚あたり150円!ひとケタ間違ってるかと思うレベルの低料金です。この時ばかりは「え、これだけやって150円ですか?」と難色を示すも、頼まれて請け負ってしまいました。
納期もかなり短かったし、正直この値段じゃ質よりスピードを重視してしまいます。若干雑な仕上げをしてしまった画像もあり、そういうものは容赦なくリジェクト再作業!となり突き返されました。
こんな安値で請け負った自分が悪いと思って、依頼された分だけはしっかり仕上げて納品しました。
1枚あたり15分はかかりましたから、報酬を時給にしたら600円。うん十年前のお値段か。
継続の依頼が来たけど、いくら仕事に困っていたとはいえこんな安さではバイトした方がましです。それきりでお断りさせていただきました。こんな安値でも続ける人がいるのかな。
報酬の安い仕事は断る
仕事がないときはそれらの安い仕事も請け負いました。
しかし、そこそこ本業が入るようになって以降は、自分の中で決めた金額ライン以下の仕事は丁重にお断りすることにしています。
ちなみに、本業も含めて値引きやタダ聞きもお断りしています。
以前は、せっかく連絡くれたし、今回安くすれば今後また頼んでもらえるかも…と無理をして引き受けていたこともありますが、そういう人たちは結局安い値段(もしくはタダ)でしか依頼してこないんですよ。正規の値段でリピートしてくれた人は皆無です。そんな無理を続けているとあぶく銭スパイラルに陥り、最悪は心身が不健康になるか廃業します。
ひとりサービス業は時間単価で稼いでいますから、安い仕事を請け負ってしまったら時間当たりの単価を上げることはとても難しくなります。
自分の時間とエネルギーを売って安い仕事をするのって、いろいろ消耗しますよ。全く私の将来の足しにならないな、と気づいてからはやんわりバッサリ断ることにしたのです。
安い仕事の断り方
例文付きでnoteに公開いたしました。