チラシをポスティングすると招かれざる変態客の電話も来る

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前回の記事 自営業教室の生徒集客でチラシ配布は大変 で書きましたが、問い合わせはほとんどなかったものの、数少ない反応があった方は即入会というありがたい方ばかりでした。

しかしそれに加えて、かかってこなくていいクレイジーな電話も2件来ました。

電話をかける

変態その1 男だけど女?

とある講座を女性限定で募集するチラシを配布した時のことです。

営業時間外は留守電にして受付をしていたのですが、夜中の3時頃に男の声で録音が入っていました。

「僕は、男に見えますけど両性具有で女でもあるんです!本当なんです!うんぬんかんぬん…、参加させてください!」と、ひたすら自分が女でもあることを野太い声でアピールしていました。

朝一でそんな留守電を聞かされた日にゃ、もうその日一日嫌な気分で脱力ですよ。

しかし、このまま放置していたらこの変態おやじが女性限定講座に現れてしまうかも…そうなったら恐怖です。これは勇気を出して断りの電話を入れないと。

まあ夜中の3時だし、酔っぱらって電話してきたんでしょと思って昼間に電話してみました。

電話に出たおやじは、留守電のまんまでガチでした。素でこれか…。

性同一性障害とか、本当に両性具有(男性のアレも、女性のアレもくっついてる)なら差別しませんが、この人はそういう様子ではなく脳の状態が心配な人でした。

宇宙のパワーがどうのこうのとか、電波な感じのお話しも始まっちゃっています。

「僕は両性具有なんですが参加しちゃだめなんですか!」と食い下がってきます。微妙に話が通じませんが、何とかなだめすかして丁重にお断り申し上げて事なきを得ました。

しかし、講座終了までこのおやじが会場に乱入してくるんじゃないかと気が気じゃありませんでした。その後のコンタクトは一切なくて良かったです。

この人が、私の自営業史上出会った最強の変人でした。当時は本当にストレスでしたがここでいいネタになりました。

変態その2 コレクトコールで質問タダ聞き

その1か月後の仕事が暇な昼下がり、一人自営業の特権で昼寝をむさぼっておりました。

その最中、仕事用の電話が鳴りあわててとび起きて対応しました。

「NTTですが、○○さんという方からコレクトコールでお電話がかかっておりますがおつなぎしてよろしいですか?」と。

この名字がうちの大家さんと同じだったのです。寝ぼけていた私は、「大家がなんか文句言ってきたのか?!」ととっさにつないでしまったのです。

それが運の付き。電話に出たのは、またまた知らないおやじでした。

「そちら××の教室ですか?ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」と、問い合わせ客の電話だったようです。

ああ大家じゃなかったのか、と思い寝ぼけながらも「はい、なんでしょうか?」と答えました。

すると、こともあろうか通常授業で教えることを電話で質問し始めたのです。しかもコレクトコールで私に電話代を負担させてですよ!

ここで私もはっきり目が覚めました。なんだこいつ?!

「お電話での質問はご遠慮いただいておりますので…」とやんわり断っても「ちょっと聞くだけなんだけど、ダメなの?」となかなかやめようとしません。

うわー、ブチ切りしたいーと思いつつ、相手はこちらの所在地をわかっているわけですから、逆切れされて直接押しかけられたら大変です。下手なこともできません。

数分にわたり押し問答した挙句、何とか穏便に切らせてホッと受話器を置きました。そして、すぐ再び鳴り響く電話のベル。

「ただ今の通話料金は560円です」

はい?

非常識なおやじにコレクトコールの電話代と昼寝時間を奪われたうえ、精神的苦痛を味わわされた、非常に苦い経験でした。

多分、同業の教室にコレクトで電話をかけまくってるタダ聞き常習犯だったのではないでしょうかね。

NTTのコレクトコールは2015年7月31日でサービスを終えましたので、今やこんな電話は2度とかかってくることもないでしょう。

この人が、私の自営業史上出会った2番目の変人でした。560円でこの話のネタが買えました。

しかし時間とお金をかけてチラシ作ってこんな変態ばっかりしか集客できないなんて、ひとり自営業ってつらすぎ…と、さすがにかなり落ち込みましたね。

苦労を分かつ同僚はいないし、守ってくれる上司もいない。個人事業主を廃業する人の気持ちもわかります。

開業当初にこんな強烈なのが2人も来たせいか、その後は変な人遭遇率がかなり低くて今は無事に営業できております。