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自営業やフリーランスで働いていると、作業料、制作料、講師料などの報酬を「値切られる」という行為に直面します。
私も時々ありました。
そんな時にどう対応するといいのかという方法のお話しです。
値引きしても次の正規受注はない
私も開業当初は仕事がありませんでしたから、多少安くしてでも仕事が欲しかったのでしぶしぶ値引き交渉も飲んでいました。
その時に「今回だけ特別に割り引きますので…」と言って受諾していましたが、値下げで依頼をしてくる人は今回しかないんですよ。2回目以降に正規料金で依頼した来た人は皆無です。
大事なことなので繰り返します。今までの私の約20年のフリーランスライフの中でゼロですよ、ゼロ!みんな正価でリピートする気ゼロパーセント!みじんも無い!
あなたが安い報酬で1回こっきりの依頼でもいいなら特に止めません。私はそれが数回続いてからはもう一切の値引きはやめました。
値引き依頼してくる方の言い分
「弊社の限られた予算の中、ジェイ子様の既定の料金をお支払いすることが厳しい状況です。」と、遠回しに値引きを依頼する言い回しで仕事の依頼が来ました。
他にも「公共団体、非営利団体として運営していますので…」とか「会員様の会費の中から費用を捻出しておりますので…」とか、まあいろんな理由を付けて値下げ要求されるわけです。
もちろんこうは書いていませんが「私たちも大変なんだからあなたも値引きしなさいよ」って感じのにおいが文面からもプンプンくるメールもあります。
あなたのふところ事情なんて知らんがな!と言いたいところですが、「うちはこの金額でしかやりません」とストレートに言ったら依頼者も「このボッタクリが!」と逆切れするかもしれません。
値引きの断り方
ここはビジネスライクにスマートに行きましょう。
当たり障りがないのが、日本人の得意な「みんな一緒」の和を乱していますよという方向に持っていく断り文です。真似していただいてOKです。
「過去すべての企業様にこちらの料金でご依頼いただいておりますので、大変心苦しいですが御社のみお値引き対応は承りかねますことをご了承ください。」
という感じで「みんな同じ金額を払ってるのに、あなた一人だけわがまま言って協調性ないですよ」という裏の意味を含めて伝えるのです。人と違ったことが苦手な人にはとても効きます。
「心苦しい」とか「大変恐縮ですが」とか「ご期待に添えずにまことに申し訳ございません」などの気遣いニュアンスを出すクッション言葉もお忘れなく。これで断っている自分の悪者感が薄まります。
本当に先方の予算がなければこれで穏便に交渉終了です。今までに「では正規料金でお支払いします」という人も皆無でしたけど。
私は今は既定の料金でご依頼くださる方がたくさんいらっしゃるのでそれでもダメージなしです。むしろスパッと手が切れて、時間とエネルギーリソースが無駄にならずに済んでいます。
開業したての方は、
- まずは値引きしてでも引き受けて実績を作りたいのか
- 最初から支払いのきちんとした顧客を少しずつでも得ていきたいのか
ご自分にとってどちらがいいかはよく考えて決めてくださいね。
余談・値引き時間泥棒
上記の「既定の料金が厳しい」と言ってきたのでお断りした団体は、交渉終了かと思ったら「では、これこれこうならどうですか」と内容を変えて食い下がってきました。
そこまで言うなら何とかしてあげようと思い、その条件と予算に合う提案を細かく書いてメールをお送りしました。
なのに、その日のうちに「事情によりご依頼できなくなりました」との返信が来て、あざやかに時間泥棒されましたよ。
どうせ相見積もりでもして私より安い人に依頼したのでしょう。
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