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「雑誌○○に取材されちゃいましたー!」
とか「有名人の○○さんと対談しましたー!」とSNSで発信している起業女子をたまに見かけます。
「すごーい!」「すてきー!」などとコメントが付いていることも。
しかし、私は「その雑誌、同じ内容で取材ということにしてうちにも記事広告掲載の勧誘メールが来たよ…騙されたのかな…」と憐れみながら冷ややかに見ております。
これ、取材される側に料金請求される取材商法です。
自己顕示欲の強い方は、大金を払ってでもメディアに出たがるのですね。詐欺とまでは言いませんが、取材商法のいいカモになってしまいます。
取材と言う名の広告宣伝営業
一番最初に私が出会ったこの手の勧誘は、事業サイトに電話番号を載せていた数年前に「御社をぜひ取材させていただきたいのですが…」と突然かかってきた電話です。
「どのようなご取材ですか?」と尋ねても何となくはっきりしたことを言わず、うちの会社サイトを見ながら事業内容や私についてやたら褒めてきました。
話したことも無い赤の他人にベタ褒めされても私は舞い上がらないタイプなので、逆に冷静に訝しみました。
何か違和感を感じながら聞いていると「芸能人の○○さん、ご存じですよね!ジェイ子様の会社に○○さんをお呼びして、対談の取材をお願いできればと!」と始まりました。
これは何かの詐欺か?と訝しさマックスにブチ上がりながら、最初に名乗った相手の社名をググってみると「有名人との対談形式の広告商材セッティング」等を謳っている広告代理店が検索にヒットしました。
やっぱりか…と思って、話の途中で「あの、もしかして御社の取材と言うのは、有料の広告掲載ですか?」と聞きました。
ハイともイイエとも言わず「○○さんとのセッティング費用や交通費や制作費用うんぬんかんぬん全て込みとなりますので、30万円でのご案内となります」と、抜け抜けとのたまうではないですか。
そういうのは取材とは言わん、勧誘と言うんじゃボケ!
と言いたいところですが、ビジネスライクに
「すみませんが弊社はそういうの必要ないので失礼します」と、バッサリ断って電話を切って終了しました。
30分くらいの時間泥棒でしたが、この記事のネタはできました。
落ち目の芸能人と対談提案される
私は芸能人に全く興味が無いので、この時うちに連れてくると言われた有名人が誰だったかは、キレイさっぱり忘れました。が、過去に有名で誰でも知ってるけど、今や旬が過ぎて落ちぶれ気味になっている人でした。
経営者仲間からも、他の今は落ちぶれ芸能人や、元スポーツ選手で同様の取材商法の広告勧誘を受けた話を聞きました。
冒頭の起業女子が対談していたのもうちに提案された芸能人でした。
この戦法、マスコミに弱いミーハー事業主はうまい事騙されて引っかけられるんでしょうね。
芸能人のギャラも落ち目だから安そうですし。
有償でも芸能人と会って対談したい方は、納得の上でお金を払って受けられればいいと思います。
しかし「芸能人と一緒に取材されちゃいましたー!」等と自慢するのは、私のように実情を知っている人から見ると「あーあ、取材商法に騙されたのにそこは盛るんだな…」という痛々しさで不憫になるので止めた方がいいですよ。
実際に来た雑誌取材メール
うちにも今でも有償広告の勧誘メールが来ます。最近は芸能人無しバージョンが多いです。
実際、こんないかにもコピペな内容のメールが不定期に届きます。
こんにちは。初めまして。
お客様専用フォームにて突然のご連絡大変失礼いたします。
●●社から出版されております女性ファッション雑誌▲▲の連合タイアップ広告企画を担当しております株式会社××の○○と申します。この度、
【~オフを充実させる~大人女性の自分磨きスクール&レッスン大特集!】
というテーマで全国から厳選して
ご紹介させていただく特集がございます。”美しく、楽しく、いい女”を目指す大人の女性にに向けて
おススメの習い事スポットをご紹介する企画を行う形となりました。
この企画は、弊社と●●社広告部と共同で企画制作しております。
(※掲載料金が発生するものになります)今回は、誠に勝手ながらHPを拝見させていただき、
コンセプトやメニューに非常に魅力を感じ、▲▲読者様に
マッチしていると感じ、▲▲からオススメとして
是非ご紹介できればと思い、ご連絡をさせていただきました!もし少しでもご興味をお持ちいただけましたらまずは掲載料金を含めた、
詳細だけでもお伝えできればと思っておりますので、
お手数ではございますが、ご連絡いただければ大変嬉しく思います。
お忙しいところ恐れ入りますがどうぞよろしくお願いいたします。
それでは失礼いたします。
おススメとして紹介…って、これもしPR表記が無ければステマ(ステルスマーケティング)記事で違法です。
他にも専門家、頼れるプロ、輝く女性などの自尊心をくすぐるワードを盛り込んだメールもたくさん来ました。私には逆効果ですが。
無償の取材でも利益なし
私は有償広告は全て断る、もしくは返信すらしていません。最近は社名をNGワードに指定してメールフォームから送信すらできないようにしてあります。
しかし以前、純粋に取材として無償にてご対応した案件は、新聞と雑誌で2件ほどあります。どちらも、誰でも知っている会社でした。
あわよくばタダで集客できるかな?と下心を出して期待して受けたのですが、「取材記事を見て連絡しました」という方は皆無でした。特に問い合わせが増えたということもなく、単なるボランティアで終わりました。世の中そんなもんです。
自分が載った雑誌も献本いただきましたが、あまり興味が無いので親にあげたら、親は喜んで持って行きました。親世代は身内がメディアに出るのは喜ぶみたいですね。
私は元々無駄に目立つのが嫌いなタイプだし、いろいろ面倒くさいだけで利益がないので、今は有償、無償にかかわらず取材は全て丁重にお断りしております。
特にテレビ出演はイヤなので完全シャットアウトです↓