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以前ネットを見回っていたら、あるブログに「フリーランスは交通費も持ち出しなのに、気軽に何回もミーティングに呼び出されたら往復1000円以上の経費がかかる。全然儲からない。」という趣旨の記事がありました。
今ならオンラインの打ち合わせが当然になりましたが、確かにそういう場面は以前良くありました。
しかしそんな被害者っぽくグチるなら、最初に「打ち合わせ時の交通費は別途実費にて頂戴いたします」という契約にしておけばいいのに、と思った記憶があります。
契約書は重要
ここで大事なのは事前に交通費も頂く契約にしておくことです。双方合意の上での精算です。後出しで「だいぶかかったから交通費も払って」はダメですよ。
どうやら古き日本の商習慣では契約書はおろか、報酬金額すら明示せず、なあなあで進めていく場合があるようですが、私はそういうグダグダになりそうな仕事はご辞退しています。
個人的には契約書を渋られたことはないですが、契約書を交わしたがらない相手は意外と世の中にいるらしいです。
私も対面でガツンと強く言える性格ではないので、メールや電話のやり取りの時点で判断して「この仕事は地雷踏みそう」と思ったらやんわりバッサリお断りします。契約書拒否は論外です。
地雷仕事は往々にして安い報酬で吹っかけてくるので、お断りせざるを得ない場合も多いですが。
こちらも良かったらお読みください。
安い仕事依頼は断ることにした
せめて覚書だけでも
契約書がないなら覚書でも証拠としての効力はあります。書面で報酬や支払い条件を確認しておくべきです。
私もフリーランス初期の頃は契約書なしで仕事をしていたこともありますが、なかなか支払いが行われずに冷や冷やした経験が2回ほどありました。
結果支払われましたけど、催促したり気をもんだりと無駄な時間とエネルギーを使う羽目になったので反省しました。
泣き寝入りする事態に陥った知り合いもいたので、遠慮せずにしっかり契約してください。
それも万全ではないので、あとは自分のカンを信じて受注するしかないのですけどね。誰でもウェルカムは危険です。
保険を掛けた契約にしておくと楽
保険とは「この仕事、やっぱり無理」と思ったときに、穏便に打ち切りやすくしておくという意味です。
契約中なのに一方的に仕事を打ち切る契約違反は社会人として良くないですし、それ以前に私はそういうのを言いだすのは非常に苦手です。
私の例でいうと、某国営放送系のカルチャースクール講師の依頼をいただいたことがあります。
ここで教えれば経歴に箔がつきそうだけど、とにかく報酬が安い!儲からないし、教え続けたら時間もエネルギーも浪費してつらそうだ…。
先方は基本的に期限なしで講師をやって欲しいというご意向でしたが、お願いして2ヶ月限定で契約しました。
その後、別の講座内容でさらに2ヶ月、計4ヶ月担当しました。講座はかなり盛況だったので引き止められましたが、契約通りそこで満了打ち切りにいたしました。
実際、講座準備にも講座そのものにもものすごく時間とエネルギーを使って高いクォリティを維持していたので、これ以上続けるのは私には無理でしたね。微々たる金額でしたが無事稼いで円満に終了できました。
これで某国営放送カルチャースクール講座担当の経歴が増えたし、そこの生徒さんが数名顧客になったし、我ながら正しい戦略だったと思います。
しかし、ほかの講師の方々はよくあんな安い講師料で請け負ってるなあ…。
その話はこちらに書きました。
NHKカルチャーセンターの講師料は激安
フリーランスの常駐案件なども、数ヶ月単位で契約しておくと同様です。逆に穏便に首を切られることもあるかもしれませんが。
契約書なんて作ったことない、ゼロから作成なんて無理!という方は、契約書のツボとコツがゼッタイにわかる本 を購入すればひな形をダウンロードできますよ。