謎の宗教に勧誘され、断り切れず連れて行かれる

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以前、選挙時期には公明党の投票も勧誘される という記事を書きましたが、これよりだいぶ前にもう1つ宗教がらみの出来事がありました。

起業したての若かりし頃のお話です。

友とランチのはずが

同い年で結構仲良くしていた女性(仮名:Sさん)から、久しぶりに会おう!ということでランチのお誘いがありました。

当然断る理由もないので、ウキウキとSさんが予約してくれた店に行くと…あれ、Sさんの隣にいるのは誰?

なぜかSさんの「先輩」が同席されていました。3歳くらい年上の、ガタイがいい女性でした。

よくわからないけどまあ「初めまして~」とご挨拶して、軽く自己紹介しつつランチをいただきました。

ほどなくして、不穏な空気が漂ってまいりましたよ。

宗教勧誘に

S「ジェイ子さん、私最近いいことばっかりあるのよ!」

J「へー、それはよかったね」

S「先輩が紹介してくれた道場に行き始めてから、すごくついてるの!」

J「道場?なに、柔道でもやってるの?」

S「ううん、ご本尊様がいらして、その前でお祈りするの!」

先輩「私もそこに通い始めてから体が弱かったのがすごく元気になって、毎日楽しいんですよ!」

J「(むむ、これはやばいヤツか?)…あーそうなんですね、それはすごいですね…」

S「でね、先輩も是非ジェイ子さんにも勧めたいって、今日一緒に来てもらったの!」

そこからお2人がいかに人生好転したかの楽しいお話が小一時間繰り広げられました…。

そして道場へ

S「今日これから時間ある?道場が近いから、ジェイ子さんも行ってみようよ!」

先輩「せっかくですから是非いらしてください」

この時はまだ若かりし頃で、今の私のポリシーである「やんわりバッサリお断り」精神が確立しておりませんでした。

かつSさんとはお友達として仲良くしていたし、よくわからない先輩にまで勧誘されるし、断り切れずに道場まで連れて行かれてしまいました。

道場は歩いて5分もかからないところにありました。それでこの店でランチだったのか…。

道場と言ってもマンションの一室のようなところです。

入ると、確かに高さ2mくらいの謎の像のご本尊様がいらっしゃいました。その前にイスがいくつか置いてあります。

Sさんから数珠をもらい、ご本尊様の前で一緒にありがたい何やらを唱えさせられました。

お祈りする人

S「あと、ここに名前と住所書いてね」

と、謎の台帳に署名までさせられました。ここで嘘の住所でも書いておくべきでした。

さすがに金品を要求されたり壷買わされそうになったりしたら断るつもりでしたが、そこではSさんから数珠とありがたいお言葉帖をもらっただけでした。

S「道場はいつでも好きな時に来れるよ。家では毎日朝晩30分、東に向かってお数珠を手にしてこれを唱えてね!すごく運が良くなるから♪」

と、言われ、この場は解放されました。

まあお金は要求されなかったし、とりあえずましか…と思いつつも「もうSさんとの関係は切るか」とぐったりしながら帰宅しました。

電話とお手紙も来る

その後、宗教やスピリチュアルなものに全く関心がない私は、一度もお祈りせず数日過ごしておりました。

そんなある日、Sさんから電話着信が!「毎日お祈りしてる?」と。

とりあえずやってることにして話を丸く収めて切りました。こりゃ電話も着拒だな…。

着信をスルーしてさらにその後、今度はSさんからのお手紙が自宅ポストに入っていました。

恐ろしいことにこの手紙、切手が貼られていないのです。

なんで、うちまで来たのー!? Sさんとは名刺交換はしましたが、事務所住所のみで自宅住所は教えていなかったはずです。

そうだ、あの時道場で住所書かされたんだった…うかつだった…。

内容は「とっても素晴らしいお祈りだからぜひ続けて」とか、「今度一緒に道場に行きましょう」というような意識の高いことが熱く書かれていて困惑しました。

全く金品の要求がないところが逆に不気味なのですが、この団体が宗教なんだかスピリチュアルな何やらなんだかさっぱりつかめません。

そしてここまで来て今更お断りする勇気もなく、またも切手のないお手紙が来てスルーしたりしつつ、約3ヶ月。

私が引っ越しすることになりました!

携帯番号も変わったのでSさんからの着信もなくなり、無事にフェードアウトすることができました。今頃元気でやってるかなあ。

この頃の私は「No」と言うのがとっても苦手でした。

しかし、今考えるとSさんたちは一生懸命だったのに大変申し訳ないことをしたなあと思います。

近頃の様々な勧誘は、お互いの時間とエネルギーを無駄にしないためにも「やんわりバッサリお断り」を徹底しております。

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