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生徒からの質問電話は受けない
教室を運営していると、生徒さんから質問の電話がかかってきたり、質問メールが来たりすることがまれにあります。
「先日教えてもらったアレはこうでいいんでしたか?」みたいな復習の質問だったら簡単にお答えしてご返信します。
しかし、教えていない内容や新たな質問は「おそれいりますが、次回レッスン時にご回答させていただきますのでご了承ください」と伝えています。
うちの生徒さんはそれで文句を言う方やごねる方はおらず助かるのですが、内心「ケチだなあ」と思っている方はいると思います。
しかし、仮にそう思われても無料サービスでお教えするわけにはいかないのです。
インストラクターは教えた収入で稼いでいる
なぜなら、当方は長年培った知識をレッスンという形のないもので売って、レッスン料をいただき収益を得て生活が成り立っているからです。
そこをちょっとでいいからとタダで質疑応答されて聞かれてしまうと、身銭を切ってお教えしているのと同じことになります。
例えば、パン屋さんに
「悪いんだけど今日8枚切りの食パン1枚だけでいいからタダでもらえません?ちょっとなんだからいいでしょ?
え、一斤単位で買えって?ケチだなあ!」
と言っているのと同じレベルです。1枚を8人がタダで持ってったら1斤分まるまる赤字です。
また、同じ内容を受講料を払って聞いてくださっている生徒さんに対して不公平になり、失礼です。
形のないサービスにお金を払う意識
私の経験上ですが中高年の方のほうがタダ聞きをやりがちです。「質問はタダ」「サービスはタダ」と思っている方は結構多いです。
なるべくお金をかけたくないから、メーカーのサポートに片っ端から電話をかけて全部タダで聞いて済ませた、というおばあちゃんもいました。貴重な残りの人生の時間を丸1日使ったみたいですけど。
以前派遣で勤めていた教室でも、生徒さんから質問電話がかかってくることがよくありました。授業の休み時間に対応できる時間は限られていますし、私はそう言う方はなるべく個人レッスンに誘導していました。
しかし、完全ひとり自営業になったきっかけはウザいおっさん で書いたウザいおっさんの同僚に「なんでも金カネって、ケチなこと言わずに電話で教えてあげればいいでしょ」と、守銭奴扱いされたことがありました。
「いや、なんでもじゃないし失礼なこと言うなあ。やっぱこの人とは合わないわー。」とその時も心の中で思いましたが黙っていました。
しかし、このおっさんはメーカー上がりの人間で、モノを売ってお金を稼いでいましたから、そもそもサービス業の考えが理解できていなかったのでしょう。
日本の高度成長期に、家や車や高級家電を買うことをステイタスとして年を重ねてきた人では仕方ないかもしれません。
この辺、若い人の方がゲームに課金したり、自分への投資にお金を使ったり、推し活したりしている人が多いように感じるので、好きなサービスには適切にお金を払う人が多いように思います。
レッスン業にかかわらず、フリーランスの皆さんは「電話やメールでどこまで無料で顧客対応するのか」という線引きは決めておいた方がいいですよ。
特に電話対応って思ったよりも時間とエネルギーを奪いますから。
私は電話が嫌いすぎて、問い合わせ受け付けすらやめて快適になりました。同志はご参考にどうぞ。